長引く不況で節約志向が弁当ブームを引き起こしたともいわれていますが、昔ながらの日本の文化が復活するのはいいことではないでしょうか。
ご飯に複数のおかずをいれて、冷めても美味しく食べられるお弁当は、日本独自の文化ともいわれ、海外では非常に珍しがられます。
さらに近年では多様なお弁当箱も登場し、海外でも便利でキュートなお弁当箱は人気を集め、学校や職場に日本仕様のお弁当を持っていく人が増えているというのです。
日本に目を向けても、お弁当にこだわりがある人は、おかずや飾りつけといった内容はもちろん、お弁当箱にもこだわっています。
シンプルなアルマイトが長くお気に入りの方もいれば、保温ができる最新型のものが気にいっている方もいるでしょう。
食べた後にコンパクトに重ねられる入れ子式も人気です。
弁当箱も進化しています
学校や職場でお弁当箱の蓋を開くのは、自分が作ったものであってもそうでなくても楽しみなものです。昔の人の知恵で、湿気を適度に吸収する木のお弁当箱は、使い勝手が良いものです。ただし使っているうちに黒カビが発生したり、歪んで汁気が漏れるようになってしまったりと、お手入れにも気を遣います。かといってプラスチックの容器では、よく冷ましてから入れなければ露が付いて腐りやすくなります。もっとも職場に持って行くのであれば、電子レンジがあるかもしれません。そうであれば予め冷蔵庫で冷やしておいたご飯やおかずを詰めておき、食べる前に温めれば美味しく頂けます。そして様々な色や形のシリコーンカップが安く手に入るので、おかずを彩りよく栄養も考えてちょっとずつ数種類詰める時には、大変便利です。シリコーンカップは洗って繰り返し使えますし、柔らかくて軽いのです。また最近では、魔法瓶の構造をしていながら容量も大きく口周りも広くて、アツアツのご飯を入れても数時間はそのまま温かいという優れものもあります。どんぶり物のように、ご飯の上におかずを少々載せたりカレーライスにすれば、立派なお弁当になります。またアツアツの具だくさんスープを入れることもできます。もちろんこのように優れた機能のものも次々と出回っている一方で、従来通りのものであっても様々な大きさや形のものを取り揃えた、お弁当箱の専門店も小さいながら生まれており、密かに人気を呼んでいます。